世の中は ある程度の常識 と、ある程度の理不尽 で成り立っていると私は思います。
ただ、福祉の中では、世の中の常識が通用しないことが多く、その中でも精神的な問題を抱えている利用者さんは、世の中の常識と解離している方が多くいらっしゃいます。
育った家庭環境、いじめ、DVなど様々な外的要因で心に傷を負われた方は、閉鎖的で、人のことを信用することが難しいため、どうしても考え方がマイナス思考に偏ってしまいます。
精神状態が不安定なまま仕事を行うことで、職場でトラブルになりやすく、働く場を失ってしまい、当社のような福祉関連の事業所で、リハビリも兼ねて働くという流れになりがちです。
ただ、就労継続支援事業所というのは、利用者に合わせて仕事を決めたり、休憩時間が長かったり、勤務時間が短かったり、ミスをしても許されたり・・・と一般就労とは環境が全然違います。
そんな守られた環境に長くいると、人間は環境の生き物です。守られた環境が当たり前になってしまい、その人の常識となり、一般就労の道は遠のくばかりで、本当に利用者さんのためになっているのか?という疑問が浮かんできます。
社会形成能力、自己管理能力、考える力、チャレンジする力
難しいかもしれませんが、私は利用者さんと接するときは4つの項目を重点的に指導するようにしています。ハンディを抱えながら生活していくことは簡単ではないですが、利用者さんの持っている能力はまだまだ向上する、今は出来ないことも出来るようになる。と本気で思わなければ利用者さんには伝わりません。
みんなの美しい未来のために
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